50才ごろからホットフラッシュの症状が出ている人は心臓病に要注意

(2015年3月) 米国心臓学会が主催する "64th Annual Scientific Session" で発表される予定であるピッツバーグ大学の研究によると、50才ごろからホットフラッシュの症状が表れる女性では心血管疾患(心臓発作や脳卒中)のリスクが増加する可能性があります。

研究の方法

この研究では、健康な更年期または閉経後の女性189人を対象に、ホットフラッシュと流量依存性拡張(FMD)との関係を調べました。

FMDの測定は上腕動脈(*)を超音波で検査することにより行いました。 ホットフラッシュの発生は、測定機器を24時間装着してもらって確認しました。
(*) 上腕動脈のFMDには冠動脈の状態が反映されます。
結果

24時間におけるホットフラッシュの平均発生回数は9回でした。 52才超のグループではホットフラッシュの頻度とFMDとの間に関係は見られませんでしたが、52才以下の若いグループでは、24時間のうちに発生したホットフラッシュの回数が多い女性はFMDが低い傾向にありました。

52才以下のグループにおいて、ホットフラッシュが24時間中に1回でも起こる女性では、1回も起こらない女性に比べてFMDが3%低下するという計算になりました。 この3%というのは臨床的に有意な数字です。

52才以下のグループのうちホットフラッシュが24時間中に10回以上起こるという女性は、1回も起こらないという女性に比べてFMDが半分ほどにまで低下していました。

これらの結果は、年齢・人種・ホルモン補充療法の使用歴・更年期の進行度合い・BMIなどホットフラッシュの発生に関与すると思われる要因を考慮した後のものです。