ホットフラッシュは自分に優しくなると乗り切りやすくなる

(2014年6月) メルボルン大学の研究によると、更年期症状の1つであるホットフラッシュを乗り切るのに「セルフ・コンパッション」が有効だと考えられます。

セルフ・コンパッションとは
Wikipedia(英語版)によると、セルフ・コンパッションには次の3つの要素があります:
  • 自分に優しくなる: 苦しいことがあったり、自分の欠点を思い知らされることになったときに、それらを無視したり自分を責め苛(さいな)むのではなく、自分に対して優しくしてあげる(つまり、自分の欠点を許したり、苦しいのが自分のせいではないと自分を慰めたり)。
  • 自分だけではないと認識する: 苦しみや自分の失敗が自分に特有の出来事だと考えず、誰にでもあることだという認識を持つ。
  • 心のバランスに気をつける: 自分の中のネガティブな感情(怒りや、悲しみ、自己否定、恨みなど)に対してバランスの取れた接し方をする。 すなわち、ネガティブな感情を抑えもせず、そのことばかりを考えたりもしない。 自分の気持ちをあるがままに見つめる。
研究の概要

この研究でオーストラリアの中年女性206人(ホットフラッシュの発生頻度は平均で1日4回)を調査したところ、自分を労(いた)わる女性では、そうしない女性に比べて、ホットフラッシュにより生じる日常生活への支障が最大で3倍も軽減されていました。

さらに、ホットフラッシュは更年期女性の鬱症状の一因になると考えられていますが、ホット・フラッシュが比較的気にならないようになった女性では、ホットフラッシュが一因となる鬱症状が生じるリスクも低下していました。

今回の結果から、ホルモン補充療法以外にセルフ・コンパッションのトレーニングもホットフラッシュの治療法として用いられる可能性が考えられます。

アドバイス
研究者によると、女性には他人に気を配る一方で自分のことはあまり気にかけないという人が多いようです:
「女性は一般的に男性よりもセルフ・コンパッションが不十分な状態にあります。 他人だけでなく自分にも優しくしてあげましょう。」