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ホットフラッシュに大豆が効くかどうかは腸内細菌で決まる

(2014年11月) "Menopause" 誌に掲載された研究によると、ホットフラッシュに大豆が効くのは、食べた大豆からエストロゲン活性を有する「エクオール」という物質を体内で作り出せる人だけです。 欧米では20~50%の女性がこの能力を持っています。

研究の方法

ホットフラッシュに悩む45~55才の女性357人を被験者とする試験を行いました。 参加者の女性はいずれも、ホルモン補充療法を受けておらず、大豆食品を週に3回以上食べていました。

被験者にホットフラッシュおよび寝汗の頻度と重症度を記録してもらい、さらに皮膚センサーを用いてホットフラッシュを測定しました。 そして、尿検査によってエクオール生産能力を調べました。 エクオールは、大豆イソフラボンであるディアズデン(おそらく「ダイゼイン」のこと)から腸内細菌の働きによって作り出されます。

結果

357人のうちエクオールを体内で作れる女性は34%でした。 そして、この34%の女性においては、大豆摂取量が最も多いグループでは少ないグループに比べて、ホットフラッシュと寝汗の頻度が平均以上となるリスクが76%減少していました。

一方、エクオールを体内で作れない66%の女性においては、大豆摂取量によってホットフラッシュと寝汗の頻度や重症度に違いが出てはいませんでした。

自分の体質を調べる方法
エクオール体質検査用のキットというのが市販されていますが、研究者によると自分で確認できないこともありません:
「大豆がホットフラッシュに効く体質であるか否かを調べるには、とりあえず大豆を食事に取り入れてみることです。 4~6週間ほどで効果を実感できなければ、大豆が効く体質ではないかもしれません。 他のホットフラッシュ対策を試して見ましょう」

アジア人には、体内で大豆からエクオールを作り出せる人が多いことが知られています。 今回の研究では、エクオール体質の人が白人では36%だったのに対して、アジア系では38%でした。

エクオールを作れなくても大丈夫

大豆からエクオールを作れない体質の女性であっても、エクオールのサプリメントを服用することで、大豆からエクオールを作れない体質の女性が大豆を食べた場合と同じ効果を得ることができます。

エクオールのサプリメント(商品名: エクエル)は大塚製薬から発売されています。 今回の研究も大塚製薬の資金提供により行われました。