ビタミンB6の摂取量とホット・フラッシュの関係

(2019年5月) "Climacteric" 誌に掲載された東京医科歯科大学の研究で、ビタミンB6の摂取量が多い中年女性はホット・フラッシュの症状が軽いという結果になりました。
著者: T. Odai et al.
タイトル: Severity of hot flushes is inversely associated with dietary intake of vitamin B6 and oily fish

研究の方法

40~65才の女性262人を対象に、ホット・フラッシュや寝汗の程度に関するアンケートと食生活に関するアンケートを実施しました。(横断調査)

結果

43種類の栄養素のうちホット・フラッシュの重症度とのあいだに関係が見られたのはビタミンB6だけでした。 ビタミンB6の摂取量が10μg/MJ(*)増えるごとにホット・フラッシュの重症度(が一定以上であるリスク?)が8%低下するという計算になります。

(*) 「MJ」は「メガジュール(100万ジュール)」の略語。 1MJは約239kcal。

10μg/MJあたり8%ってどれぐらい?

農林水産省のサイトによると1日の摂取カロリーの目安は活動量の少ない成人女性で 1,400~2,000kcalです。 そして、2千キロカロリーをMJに換算すると8.36MJ。 ですよね?

すると、1日の摂取カロリーが2千キロカロリーの人の場合、ビタミンB6の摂取量が1日あたり8.36×10μg=84μgほど増えるとホット・フラッシュの重症度のリスク(か何か)が8%下がるという計算になるでしょうか?(私は完全に文系の人間で数字が苦手なので間違ってるかもしれません。 間違ってたら教えてください)

そして、日本の栄養ガイドラインによるとビタミンB6の推奨摂取量は成人女性で1.2mg/日です。 1mg=1,000μgですから、1.2mgは 1,200μg。 この 1,200μgに比して84μgというのは相当に小さな数字です。

逆に言えば、ビタミンB6のホット・フラッシュへの影響が相当に大きいということです。 本当に上記の計算で合ってるのか心配になってくる程度の大きさではあります。 上記の計算とか考え方が間違ってたらメールください。(連絡先:rotala8wallichii@gmail.com)。
ビタミンB6の摂取源としての魚(脂肪を豊富に含むもの)の摂取量が多いとホット・フラッシュの重症度が低いという関係も見られました。
寝汗と摂取量とのあいだに関係が見られた栄養素や食品は無かったのでしょう。

結論

上記の結果に基づき研究グループは、「ビタミンB6の摂取量を増やすのがホット・フラッシュの緩和に役立つ可能性があるかもしれない」と述べています。