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ヒトの寿命は 1997年から延びていない

(2014年8月) "Journal of Gerontology" に掲載されたフランスの研究によると、20世紀に入ってから伸び続けていた寿命の限界が、1997年でストップしています。

この研究では、1899~2013年までの間に他界したスーパーセンテナリアン(110才以上になるまで生きた人)男女 1,205人と、1896~2012年の間にオリンピックに出場した運動選手 19,012人の死亡記録を調査しました。

運動選手は(様々な社会集団の中でも)最も長命な集団であると考えられます(つまり、スーパーセンテナリアンではない普通の人の中では最も長命な人たちのサンプルとして今回の調査の対象とされたということでしょうか)

調査の結果、スーパーセンテナリアンについては、1997年まで着実に寿命(の限界)が延び続けていましたが、それ以降は(2013年の時点まで)横ばい状態が続いています。 運動選手についても、同様の横ばい状態が見られました。

スーパーセンテナリアンと運動選手において寿命が延び悩んでいることから、一般人についても同じことが言えるのではないかと思われます。

研究グループによると、ヒトの寿命に限界が無いのであれば、このように寿命の延びが横ばい状態になったりしないはずです。 したがって今回の調査は、ヒトの寿命の延びに「見えない壁(invisible barrier)」が存在するという説を強化する結果となりました。

ただし今回の研究には、調査対象となったデータの①人数が比較的少なく、②観察期間が限定的であるという弱点があります。