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毒物の「硫化水素」が次世代のアンチ・エイジング物質!?

(2013年2月) 中国で行われ "Molecular and Cellular Biology" 誌に掲載された研究によると、ヒトの体内で作られる硫化水素(H2S)という物質にアンチ・エイジング効果があるようです。

硫化水素は腎臓で作られ、血管の掃除、炎症の軽減、高血圧の緩和など体内のいろんな部分で様々な重要な役割を果たしています。 硫化水素にはさらに、抗酸化作用もあります。 硫化水素のこのような機能は、老化や加齢疾患に対抗するための非常に有効な武器となります。

硫化水素はこれまでの複数の研究により、炎症とフリーラジカル(ガンなどの病気の原因となる)をブロックしてアンチ・エイジング効果をもたらすことが示されています。

今回の研究

今回の研究では、硫化水素が SIRT1 という寿命に関わる酵素などに作用することが明らかになりました。 また、硫化水素の体内量が不足すると、加齢に起因する心血管疾患や神経系のトラブルのリスクが増加することも示されました。

研究者は次のように述べています:
「硫化水素は、内因性の信号分子として注目を集めつつあります、心血管と神経系に有意な効果があるためです。 これまでのデータから、硫化水素が次世代のアンチ・エイジング物質となることが強く示唆されます」
しかし硫化水素は毒物

将来的には硫化水素が健康食品やサプリメントとして販売される可能性があるそうですが、現時点では「硫化水素」で健康関連の商品を探しても「臭いの元」として登場しているだけです。

Wikipedia でも「腐卵臭を持つ」、「目、皮膚、粘膜を刺激する有毒な気体である」、「爆発限界は4.3 - 46 v/v%」、「濃度が致死量を超えて」、「登山者やスキー客・温泉客が死亡する例も...」、「毒性の高さから... 理科教員や資格者による監視・管理のもと実施される必要がある」など、物騒な言葉がずらりと並び、完全に毒物扱い... 硫化水素って本当に健康に有益なのでしょうか?

微量なら体に良い?

さらに検索すると、「硫化水素が細胞老化を抑制 熊本大など解明」(リンク切れのためリンクを除去)というニュースが見つかりました。

熊本大と九州大によるこの研究で明らかになったのは主に次の2点です: ①心筋梗塞になった結果、活性酸素が多量に生じ、その活性酸素が心不全の原因となるが、心不全の究極的な原因は活性酸素の代謝過程で生じる「親電子物質」。 ②硫化水素にはこの「親電子物質」を分解する作用がある。

毒物である硫化水素も極少量なら健康に有益ということでしょうか。 温泉が体に良い理由の1つに硫化水素もあるかもしれません。

レスベラトロールの作用にも SIRT1 が関与
赤ワインなどに含まれ長寿効果があると言われるレスベラトロールの作用にも SIRT1 が関与しています。