コンテンツの利用をお考えの方は引用・転載をするときのルールをご確認ください。
Copyright (c)2013-2017 最新健康ニュース All Rights Reserved.

高カルシウム尿症患者の腎結石リスクを小腸におけるカルシウム吸収速度から判定

(2016年6月) "Clinical Journal of the American Society of Nephrology" に掲載されたイタリアの研究によると、腎結石になりやすいかどうかを小腸におけるカルシウム吸収速度を測定することで判定できそうです。出典: Intestinal Calcium Absorption May Identify Individuals at Risk of Developing Kidney Stones

研究の背景
高カルシウム尿症の人は腎臓が尿中に排出するカルシウムの量が通常より多くなり、そのために腎結石のリスクが増えます(*)。 ただし、高カルシウム尿症であっても腎結石のリスクが増える人はごく一部に過ぎません。 そのため、このごく一部の人を判別する手段が求められていました。
(*) 腎結石の原因はカルシウムではなくシュウ酸です。 カルシウムはにシュウ酸を吸着して体外へと排出する作用があります。
研究の方法

高カルシウム尿症であって結石ができやすい患者172人と高カルシウム尿症ではあるが結石の病歴が無い患者36人とで、小腸の最初の部分におけるカルシウム吸収および尿中に排出されるカルシウムの量を比較しました。

結果
高カルシウム尿症であって結石ができやすい患者は結石の病歴が無い患者に比べて、小腸におけるカルシウム吸収とカルシウムの尿中への排出の両方が速やかでした。

「小腸におけるカルシウム吸収が速ければカルシウムの排出も速いので腎結石のリスクが高くなる。 したがって、カルシウム吸収が速い人は腎結石のリスクが高い」 ということなのでしょう。

小腸におけるカルシウム吸収速度を調べるよりも尿中にカルシウムが排出される速さを測る方が簡単そうに思えますが、きっとそうではないのでしょうね。