高血糖と心臓病や脳卒中のリスク

(2018年9月) CHU Dijon(フランス)の研究者が高血糖と心血管疾患(心臓病や脳卒中)の関係についてまとめたレビューを "La Presse Médicale" 誌に発表しています。
Bruno Vergès. "La réduction de l’hyperglycémie entraîne-t-elle un bénéfice cardiovasculaire ?"

レビューの概要

  1. 高血糖が心血管疾患のリスク要因であり高血糖の軽減が心血管イベントのリスク低下に有効であることを示すエビデンスは大量に存在する。
  2. 疫学的研究で高血糖が心血管疾患のリスク要因であることが示されているほか、病態生理学的研究でも高血糖が動脈硬化の発生に直接的に関与することが示されている:
    • 高血糖は炎症性サイトカインなどの生産を増加させたり酸化ストレスを促進したりする。
    • 高血糖の状態が慢性的に続くと、AGE(advanced glycation end-product)と呼ばれる有害な物質が蓄積し、それによって血管壁の構造に異変が生じて動脈硬化が生じやすくなる。
  3. 介入研究でも、高血糖を軽減すると主要な心血管イベントのリスクが低下することが示されている。
  4. したがって、高血糖は心血管疾患のリスク要因である。 心臓・血管の健康のためにも高血糖の治療は必要である。