汗をかく量が増えたなら、それは「多汗症」かも

多汗症とは

気温や、運動量、精神的ストレスを考慮してもやっぱり汗を異常によくかく、汗の量が増えたという症状のことを多汗症といいます。

多汗症の判断の目安
  • 運動をしていないのに汗のしずくが垂れるほどだ。
  • 椅子に座っているだけでも汗をかく。
  • 大量の発汗のために日常生活に支障が出ている。 汗が多すぎて鉛筆を握れない、汗で滑ってドアノブを回せない、紙の書類に汗が垂れる、キーボードに汗が落ちるのでPCを使うのに困るなど。
  • 常時汗をかきっぱなしでいる箇所の皮膚が水分でふやけている。
  • 大量に汗をかく箇所が水虫やインキンタムシなどの感染症にかかっている。
汗の量が増える箇所

全身で汗の量が増えるタイプの多汗症もありますが、多くのケースでは手の平・足の裏・わきの下・顔・頭など体の一部でのみ汗の量が増えます。 手と顔など複数の場所で同時に発汗量が増えることもあります。

多汗症の種類

多汗症は大きく2種類に分けられます。

原発性多汗症

1つ目は発汗を引き起こす神経が過剰に活性化するのが原因である場合で、これを原発性(一次性)多汗症といいます。 原発性多汗症は少なくとも部分的には遺伝的な要因があります。 多汗症の大くは原発性です。

原発性多汗症の特徴は次のようなものです:
  • 大量の発汗が局所的に生じる。 例えば脇の下と手足などのように、複数の箇所に局所的に生じることもある。
  • 大量の発汗が左右対称に生じる。 脇の下の場合でも手足の場合でも、大量発汗が左右の片側だけに生じるのではなく右手と左手という具合に両側に生じる。
  • 寝汗ではない。 起床後に活動しているときに大量の発汗が生じる。
  • 最低でも週に一回は大量発汗が起こる。
  • 子供の頃から大量発汗が生じていた。

原発性多汗症の場合には放置していてもよいのですが、汗の量が多過ぎて人前で恥ずかしい思い(服の脇下が濡れるなど)をしたり、それが高じて社交不安になったり、日常生活に支障をきたしたりすることがあります。

続発性多汗症

2つ目は何らかの疾患や薬の副作用などが多汗症の原因となっている場合で、これを続発性(二次性)多汗症といいます。

原発性多汗症の特徴は次のようなものです:
  • 大量の発汗が全身に生じることが多い。 ただし局所的に生じることもある。
  • 睡眠中に寝汗として大量に発汗することが多い。
  • 大人になってから大量に発汗するようになった。
続発性多汗症の原因には次のようなものがあります:
  • 精神的ストレス
  • 肥満
  • 高血糖
  • 社交不安障害(多汗症の結果だけでなく原因であることも)
  • 熱疲労
  • 凍傷
  • 大怪我
  • 閉経(ホットフラッシュ
  • β遮断薬や抗鬱剤など薬の副作用
  • 痛風
  • 甲状腺機能亢進症
  • 心臓発作
  • 心内膜炎
  • 白血病
  • 非ホジキンリンパ腫
  • HIV/AIDS
  • マラリア
  • 結核
医師の診察が必要なケース
次のような場合には医師(皮膚科)の診察を受けましょう:
  • 突如として発汗量が普段よりも増えた場合。
  • 汗をかく量が多すぎて日常生活に不便が生じている場合。
  • 思い当たる理由もないのに寝汗が増えた場合。
大量の発汗と同時に以下の症状が見られる場合には直ちに医師の診察を受けましょう:
  • 寒気
  • ふらつき
  • 吐き気
  • 40℃以上の高熱
治療
原発性多汗症に対しては制汗剤や抗鬱剤が処方されます。 汗腺を破壊する治療機器が使われたり、手術が行われることもあります。 続発性多汗症の場合には、多汗症の原因を取り除きます。