高血圧治療の目標値は 130~139 mm Hg が良い?

(2014年8月) "Journal of the American College of Cardiology" に掲載された Kaiser Permanente(米国)の研究によると、高血圧治療の目標値は低ければ低いほど良いというわけでもなさそうです。

この研究では、2006~2010年のうちに高血圧の薬を服用していた Kaiser Permanente の患者40万人近くの医療記録を調査しました。 主な結果は次の通りです:
  • 収縮期(最高)血圧が 130~139 mm Hg で、拡張期(最低)血圧が 60~79 mm Hg のグループで、腎不全および死亡のリスクが最低となっていた。
  • この収縮期/拡張期血圧の範囲外を目標値として達成したグループでは、この範囲より上であっても下であっても、健康上のリスクが増加する傾向が見られた。
  • 収縮期血圧が 120~129 mm Hg(正常血圧)のグループでは、収縮期血圧が 130~139 mm Hg(正常高値血圧)のグループよりも死亡または腎不全を発症するリスクが10%増加していた。
  • 収縮期血圧が 140~149 mm Hg のグループは、収縮期血圧が 130~139 mm Hg のグループに比べて、死亡または腎不全を発症するリスクが40%増加していた。
研究者は次のように述べています:
「血圧をできるだけ下げることを強調する医師もいますが、今回の結果からは、高血圧を過度に積極的に治療するとかえって健康に悪影響を生じる可能性が示唆されます」