高血圧のリスク要因となるのは腹部の脂肪

(2014年9月) 肥満は高血圧のリスク要因の1つですが、"Journal of the American College of Cardiology" に掲載されたテキサス大学の研究によると、高血圧リスクとの関わりが深いのは体脂肪のなかでも特に腹部脂肪であるようです。 BMIが同じでも腹部に脂肪が付いている場合に高血圧になる人が多かったのです。

研究の方法

903人の男女の脂肪の分布を調べた上で、平均で7年間追跡調査して高血圧の発症状況を調べました。 収縮期(最高)血圧が140 mmHg、拡張期(最低)血圧が90 mmHg 以上となるか、高血圧の薬の服用を開始すれば高血圧とみなされます。

結果

研究期間が終了した時点で高血圧を発症していたのは25%でした。 BMIが高いと高血圧になりやすいという関係が見られましたが、脂肪の分布状況まで見ると、高血圧のリスクが増加していたのは腹部の脂肪が多い場合に限られていました。

人種・性別・年齢といった高血圧のリスク要因を考慮しても、腹部脂肪と高血圧リスクの関係の統計的有意性に変化はありませんでした。

腹部脂肪の中でも高血圧リスクと最も強い関係があったのは後腹膜脂肪という内臓脂肪でした。 後腹膜脂肪は、腹腔後部の腎臓周辺に存在する脂肪です。