高血圧は自己免疫疾患?

(2014年9月) 炎症が高血圧の発症を促進していると考えられていますが、"Journal of Clinical Investigation" に掲載されたバンダービルト大学(米国)の研究により、自己免疫反応が高血圧を引き起こしている可能性が強まりました。

研究の概要

マウスを用いた実験を行い、高血圧を促進する化合物によって樹状細胞においてタンパク質の生産に異常が生じ、その結果作られるイソケタル(isoketal)と呼ばれる化学修飾タンパク質が抗原として作用し、自分自身の体のタンパク質に(炎症などの)免疫応答を引き起こしていることを明らかにしました。

さらに、ある種の化合物を用いてマウスのイソケタルを除去してマウスの血圧を下げることに成功しました。

またヒトでも、治療抵抗性高血圧患者の血液を検査したところ、イソケタルのマーカー(指標となる物質)が(通常よりも)増加していました。

結論
これらの結果によって、高血圧が自己免疫疾患であるという説が補強されます。 高血圧が自己免疫疾患であるならば、自己免疫応答を軽減することによって高血圧を治療できるかもしれません。