(2016年7月) "The Journal of Clinical Hypertension" に掲載された青島大学(中国)の研究(メタ分析)によると、高血圧の予防には野菜よりも果物を食べるほうが効果的かもしれません。
メタ分析の方法
野菜・果物の摂取量と高血圧になるリスクとの関係を調べた25の研究のデータを分析しました。 データに含まれる人数は33万人超で、高血圧の発症件数は4万2千件近くでした。
結果
野菜・果物の摂取量がもっとも少ないグループに比べて摂取量がもっとも多いグループでは、高血圧になるリスクが19%ほど低くなっていました。
野菜と果物に分けてデータを分析すると、野菜の摂取量と高血圧リスクとの間には関係が見られませんでした。 果物では、摂取量がもっとも多いグループで高血圧のリスクが27%低い(*)という結果でした。
(*) アジアで行われた研究のデータに限ると、この数字は30%。