高尿酸血症のリスク増加の境目となる飲酒量

(2016年11月) "Alcohol" 誌に掲載された千葉大学の研究により、高尿酸血症のリスク増加の境目となる飲酒量が調査されています。

高尿酸血症とは

高尿酸血症とは尿酸の血中濃度が異常に高い状態のことです。 高尿酸血症になると、痛風や腎結石のリスクが増加します。 高い尿酸値が慢性的に続く場合には腎不全のリスクも増加します。 心血管疾患(心臓病や脳卒中)のリスクが増加するのではないかとも考えられています。 また、高尿酸血症の人はメタボリック・シンドロームであることが少なくありません。

研究の方法

鉄鋼会社で働く日本人男性8千人超を対象に、高尿酸血症の発症状況を平均4年間近くにわたり追跡調査しました。 尿酸値が7mg/dL以上となった場合、または尿酸降下薬を飲み始めた場合を「高尿酸血症を発症した」とみなしました。

データの分析においては、高尿酸血症の発症リスクに影響する様々な要因を考慮しました。

結果
高尿酸血症の発症率は 1,000人年(*)あたり61.1人でした。
(*) 人年=人数×年数
1日あたりの飲酒量が1合(アルコールに換算して22g)増えるごとに、高尿酸血症の発症率が29%増えていました。 研究チームの計算によると、1日あたりの飲酒量が2.5合(アルコール55g)を超えると、高尿酸血症になるリスクが際立って増加します。
55gのアルコールは、ビールで言えば350ml缶を4本(1,400ml)飲むのに相当します。アルコール度数15℃のワインであれば、その1/3の量。