子宮摘出手術のときに卵巣も摘出すべきか否かは年齢しだい

(2013年7月) 子宮摘出手術の際には、健康な卵巣であっても摘出しておくことで、後に卵巣ガンになるリスクを排除できますが、卵巣を摘出せずに卵巣から生産されるホルモンを維持することで、心臓疾患や、股関節(大腿骨頚部)の骨折、性機能不全、認知機能の衰えなどのリスクが減少します。

"Journal of Women’s Health" に掲載された論文によると、卵巣も摘出するかどうかの判断において最も重要なのは年齢です。 これまでに集められたデータからして、子宮摘出の歳に是非とも卵巣も摘出せねばならない理由がなく、かつ遺伝子的に卵巣ガンになりやすい体質でなければ、50歳未満の女性では両側卵巣を摘出するべきではないというのです。

この論文では、50歳未満の女性では、卵巣を除去することによる卵巣ホルモンの枯渇による弊害が大きい一方で、閉経後の女性では、卵巣の除去によっても心臓疾患、股関節の骨折、性機能不全、認知機能の衰えなどのリスクが増加しないことを示すデータが存在するため、卵巣を除去して将来の卵巣ガンのリスクを減らしておくのが良いとしています。

ソース記事の本文中では、子宮摘出手術を行う理由について触れられていませんが、ソース記事のタイトルが「非ガン性疾患に対する子宮摘出術の際の...(Hysterectomy for Noncancerous Disease)」となっていることから、この話は子宮ガンで子宮を摘出する場合の話ではないようです。

"noncancerous" には「良性の」という意味もあるので、「非ガン性疾患」というのはガンと無関係の疾患という意味ではなく良性腫瘍という意味ではないでしょうか。

だとすれば、ソース記事の主旨は「良性の腫瘍で子宮を摘出する場合には50歳未満であれば卵巣まで摘出すべきではない」ということになります。