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イブプロフェンで風邪が悪化する?

(2013年11月) 「喉に効く」ことで有名なイブプロフェンですが、"*The BMJ*" に掲載されたサウサンプトン大学の研究によるとイブプロフェンは、風邪による喉の痛みに対してアセトアミノフェンほど良く効くわけではないうえ、風邪が悪化する原因となる恐れがあります。

研究の方法

風邪の患者899人を被験者として①アセトアミノフェン、②イブプロフェン、③アセトアミノフェンとイブプロフェンの混合の3種類の効果を比較しました。 患者が薬を服用するタイミングは、患者の任意(服用したいとき)あるいは1日に4回でした。 また、一部の患者には蒸気吸入を受けてもらいました。

結果

①に比べて、②と③の効き目が優れているということがありませんでした。 それどころか、②または③を服用したグループは、一ヶ月以内に症状が悪化したり、新しい症状が出たりして再び病院にやって来る傾向がありました。 処方にイブプロフェンが含まれていた患者の50~70%が再び病院のお世話になっていたのです。

研究者は、イブプロフェンが病気を悪化させる要因になっている可能性があると指摘しています:

「イブプロフェンの抗炎症作用が関係しているのかもしれません。 イブプロフェンが免疫応答の重要な部分に干渉して、症状を長引かせる、あるいは症状を悪化させるケースがあるということが考えられます。

これはいささか意外な結果ですので鵜呑みにするわけにはゆきませんが、個人的には、咳が出るタイプの風邪や喉の痛みがあるときにイブプロフェンを飲むことはお勧めしません」

ただし、研究者によると、子供や胸の感染症がある人の場合にはイブプロフェンが有効だと考えられます。

蒸気吸入の効果は不明確
今回の研究では、蒸気吸入が急性の呼吸器感染症(つまり風邪)による喉の痛みに対しては明確な効果が無いこともわかりました。