ICD を付けていても激しい運動が可能かも

(2013年5月) 植込み型除細動器(ICD)を付けている人は、ゴルフやボーリング程度の運動までに運動を制限するように指示されることが多いですが、"Circulation" 誌に掲載されたイェール大学の研究によると、ICDを付けていても激しい運動が可能な人は少なくありません。

ただし研究グループによると、どの程度の激しさの運動ができるかには個人差があるため、運動の激しさは医師と相談して決定する必要があります。

研究の方法

この研究では、ICDを付けた10~60歳の人たち372人を平均で2年半ほど追跡調査しました。 372人の中には、高校や大学で競技運動の選手をしているなどの激しい運動をする人たちや、ジョギング、バスケットボール、テニス、スノーボードなどの激しい運動をする人たちも含まれていました。

結果

追跡調査の期間中に生じたICDの作動は、77人において121回でした。 121回のうち、運動や競技の最中に生じたのは10%、運動以外の活動の最中に生じたのが8%、そして休息・睡眠中に生じたのが6%でした。

激しい運動をしている人たちの中には、運動中に深刻ではあるが命には関わらない(異常な)心臓リズムに対してICDが作動したケースはありましたが、ICDのショックや心臓リズムの異常で傷害を負ったり死んだりした人はいませんでした。

今回の研究において激しい運動をしている人でICDが作動した率は、過去の複数の研究において報告されている運動量が比較的少ない人でICDが作動した率と同程度でした。

補足
研究グループによると、ICDを付けている患者の運動に関する旧来のガイドラインは、今回の研究のようなデータではなく、医師の判断に基づいて作られています。