食物アレルギーが治った後に同じ食品で別種のアレルギーになることも

(2014年3月)"American Academy of Allergy, Asthma & Immunology" の年次会合で発表された米国の研究によると、IgE が原因の食物アレルギーが治った後に、同じ食品に対して好酸球性食道炎(EoE)という別種のアレルギーが起こるリスクが増加する可能性があります。
EoE とは

EoE とは、最近になって普通の(IgE による)アレルギーと区別されるようになったアレルギー疾患のことで、白人男性に多く見られます。 EoE では好酸球(エオジン嗜好性白血球)が過剰に発生し、食道が炎症を起こして腫れます。

EoE の症状は年齢によって異なります。 幼児では食べ物を受け付けない、あるいは成長不良などが症状として現れますが、小学校低学年くらいでは頻繁な腹痛・嚥下(飲み込むこと)困難・嘔吐などの症状が出ます。 小学校高学年以降では嚥下困難が主な症状となります。 嚥下困難は食道が(アレルギーで)狭くなるのが原因です。

研究の概要

この研究では EoE 患者 1,375人のデータを分析しました。 このうち、牛乳・卵・大豆・小麦など特定の食品が EoE の原因となっていたのは425人でした。 そして、この425人のうち17人が、IgE 性アレルギーが治った後に IgE 性アレルギーのときと同じ食品に対して EoE になる体質になっていました。

コメント
研究者は次のように述べています:

「IgE 性アレルギーと EoE とは、メカニズムも機能的変化も異なりますが、今回の結果からすると、IgE 性アレルギーのために、同じ食品で EoE になりやすい体質になってしまうという可能性が考えられます」

「減感作療法によって IgE 性アレルギーを治した患者の10%ほどが後に、 IgE 性アレルギーと同じ食品に対して EoE を発症します」