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何かを素早く見つけ出すには不要な情報を無視することも大切

(2016年2月) "Psychological Science" 誌に掲載されたジョンズ・ホプキンス大学の研究によると、何かを探すときには何が必要な情報なのかだけでなく何が不要な情報なのかもわかっていると効率的です。出典: Mastering the Art of Ignoring Makes People More Efficient

過去の研究では、混在する無関係な情報を無視しするという作業が必要になると処理速度が遅くなることが示されています。

今回の研究は例えば、放射線科医(*)や空港で客の荷物を検査する警備員などの役に立つと思われます。
(*) X線や音波などで患者の体内の様子を撮影した画像を分析する医師。
研究の方法

コンピューターの画面上に下掲のような画像を表示して、その中から被験者に特定の文字を見つけさせるという実験を行いました。 下掲のサンプル画像の場合は、大量に存在する "L" の中に1つだけ存在する "T" を見つけます。

実験に使われた画像

実験に用いられた画像は、文字が色分けされている場合と色分けされていない場合がありました。 上掲のサンプル画像では文字が色分けされていて、「"T" は赤色ではない」というヒントが添えられています。

このヒントによりどれが不要な情報(上のサンプル画像の場合は赤色の文字)であるかがわかるために、必要な情報("T" の文字)を見つけ出しやすくなります。

結果

特定の色を一貫して無視するように指示された被験者は当初は当該の文字を見つけるまでに要する時間が長くなりましたが、100回ほどこれを繰り返すうちに文字が色分けされていない場合よりも素早く当該の文字を見つけ出せるようになりました。

研究チームは次のように述べています:
「自分にとって不要な情報がわかっていると効率的である。 注意力の向上においては不要な情報を無視する能力が大切である」