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ハチミツとメタボ (レビュー)

(2018年8月) マレーシア国民大学の研究グループが "Nutrients" 誌に発表したレビューによると、メタボリック・シンドローム(以下「メタボ」)の予防にもコントロールにもハチミツにが有益かもしれません。

メタボについて

メタボリック・シンドロームとは、腹部肥満(ウェストサイズ)・高血圧・脂質異常・高血糖により構成される不健康な状態のことです。

ミツバチとクローバー

レビューの要旨

  1. ハチミツはグリセミック指数が低い(血糖の上昇が穏やかな)食品である。
  2. ハチミツに、血糖値を下げたり過剰な体重の増加を防いだりする効果が期待できる。
  3. ハチミツによりインスリン感受性が向上する。 これにより、血糖値が安定したり膵臓の負担が軽減されたりする。
  4. ハチミツには、血中脂質(コレステロール値中性脂肪値)を改善する効果も期待できる。
  5. ハチミツには血管の健康を維持する効果もあるので、高血圧の予防においても有益かもしれない。 ハチミツの投与により血圧が下がったという研究(ヒト試験)も存在する。
  6. ハチミツには抗酸化作用がある。 メタボには酸化ストレスが深く関与するが、この酸化ストレスの軽減にハチミツの抗酸化作用が活躍する可能性がある。

果糖の問題

ハチミツは100gあたり16~48gほどの果糖を含有します。 そして、これまでの研究で果糖が健康に悪影響を及ぼすことが示されています。 動物実験では、果糖を投与されたマウスやラットにメタボの徴候(高血糖・高コレステロール血症・高血圧・体重増加)が見られるという結果になっています。

それなのに果糖を比較的大量に含有するハチミツがメタボの抑制に有効である理由として、研究グループはハチミツに備わる抗酸化効果を挙げています。

果糖によりメタボが促進される主な理由の1つは酸化ストレスであると考えられますが、ハチミツの果糖に由来する酸化ストレスを超えるだけの抗酸化効果をハチミツの果糖以外の成分がもたらすのではないかというわけです。

ハチミツは、次のように多様な抗酸化物質を含有しています: グルコース酸化酵素・カタラーゼ・ビタミンC・カロテノイド類・ポリフェノール類など。