インターロイキン10を遮断してβアミロイドを除去

(2015年2月) "Neuron" 誌に掲載される南カリフォルニア大学の研究によると、インターロイキン10を遮断することによってアルツハイマー病患者の脳に見られるβアミロイドという毒性タンパク質の蓄積を除去して脳細胞の損傷と記憶力を回復できるかもしれません。

研究グループは遺伝子改造によりアルツハイマー病を発症したマウスを用いた実験を行い、インターロイキン10(免疫機能を抑制する作用がある)を遮断することによって免疫応答を活性化させ、脳からβアミロイドのプラークを除去して脳細胞の損傷と記憶力を回復することに成功しました。

アルツハイマー病のマウスであっても免疫細胞を活性化させることによって、学習能力や記憶能力の検査においてアルツハイマー病にかかっていないマウスと同様の振る舞いを示したのです。

研究者は次のように述べています:
「今回の研究では、免疫応答のバランスを "再調整" することによってβアミロイドを脳から一掃できることが示されました」
アルツハイマー病になると、通常は体内から毒物を排除する免疫系のバランスが崩れて、βアミロイドのプラークを効率的に除去できなくなります。