睡眠不足で体調がイマイチなら水分不足かも

(2018年11月) "Sleep" 誌に掲載されたペンシルバニア大学などの研究で、睡眠時間が短い人は水分が不足していることが多いという結果になりました。出典: Shorter sleep can lead to dehydration

研究の方法

米国や中国に住む成人男女2万人超(妊婦や腎機能に問題がある人は含まない)を対象に睡眠時間に関するアンケート調査と尿検査(脱水の程度を把握)を実施したデータを分析しました(横断研究)。

データは睡眠時間に応じて5つのグループ(6時間未満・6時間・7時間・8時間・9時間)に分けられました。

結果

  • 米国のデータでも中国のデータでも、睡眠時間が短い6時間のグループは8時間のグループに比べて水分不足であるリスク(オッズ比)が高かった(米国のデータで+59%および中国のデータで+42%)。
  • 睡眠時間が9時間の場合には、米国のデータでも中国のデータでも水分不足のリスクは増加していなかった。

解説

研究グループによると、この結果にはバソプレッシンと呼ばれ体内の水分量の調節に関わるホルモンが関与している可能性があります。

研究者は次のように述べています:

「睡眠時間が短いとバソプレッシンの分泌量が睡眠中に増えるタイミングを目覚めた状態で迎えてしまうために、水分量のバランスが乱れてしまう恐れがあります」

「睡眠時間が不十分だった日に体調が優れなかったり疲労感があるならば、余分に(喉が渇いていなくても)水分を摂ると良いかもしれません」
水分不足は認知機能や気分に悪影響を及ぼします。 また、水分が不足した状態が慢性的に継続すると尿路感染症や腎結石になるリスクが増加する恐れがあります。