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すでに糖尿病の人も、そうでない人も果物が健康にプラス

(2017年4月) "PLOS Medicine" に掲載されたオックスフォード大学の研究で、果物を食べることが多いと、糖尿病になることが少なかったり、すでに糖尿病(1型および2型)である場合に合併症になることが少なかったりするという結果になりました。

果物と野菜が健康にとって有益であることは知られていますが、果物には糖分が多く含まれるために、糖尿病がらみでも果物が有益であるかどうかが明確ではありませんでした。

研究の方法
中国に住む35~74才(平均年齢51.5才)の男女48万人超(すでに糖尿病になっている人を含む)の食生活などを調べたのち、7年間ほどにわたり次の2点を追跡調査しました:
  1. 糖尿病ではない人における糖尿病の新規発症。
  2. 糖尿病患者における血管性の合併症(*)の発症および死亡。
(*) 心臓病・脳卒中・末梢動脈疾患(PAD)・腎症・網膜症・ニューロパシー(神経障害)など。

データの分析においては、年齢・性別・職業・教育水準・生活習慣・糖尿病の家族歴BMIを考慮しました。

結果
糖尿病になるリスク
1日あたりの果物摂取量が100g増えるごとに、当初は糖尿病でなかった人が新たに糖尿病になるリスクが12%下がっていました(*)
(*) 5年間における絶対リスクで言えば0.2%の低下。
糖尿病患者の死亡リスク
追跡開始の時点ですでに糖尿病だった約3万人(*) において、1日あたりの果物摂取量が100g増えるごとに、死亡リスクが17%(†)下がっていました。 糖尿病で死亡するリスクに限ると41%、心血管疾患で死亡するリスクに限ると22%のリスク低下でした。

(*) 糖尿病と診断されたときの年齢から、3万人のうち0.2%ほどが1型糖尿病だったと推察される。

(†) 5年間における絶対リスクで言えば1.9%。
糖尿病の合併症が生じるリスク
追跡開始の時点ですでに糖尿病だった約3万人において、1日あたりの果物摂取量が100g増えるごとに、細小血管障害(腎症・網膜症・ニューロパシーなど)のリスクが28%(*)、そして大血管障害(心臓病・脳卒中・PADなど)のリスクが13%(†)、それぞれ低くなっていました。

(*) 5年間における絶対リスクで言えば1.1%。

(†) 5年間における絶対リスクで言えば5.4%。
関連研究

"American Journal of Clinical Nutrition" に掲載されたシンガポール国立大学などの研究では、南国の果物で糖尿病のリスクが増加するが温帯地域の果物ではリスクが下がるという結果になっています。

"British Medical Journal (BMJ)" に掲載された 2013年の研究では、18.7万人の14年分のデータを分析して、果物をそのまま食べる場合には糖尿病になるリスクが下がる(*)けれども、果物をジュースにして飲むと糖尿病になるリスクが上がる(†)という結果になっています。

(*) 週に2回以上食べると、月に1回未満しか食べない場合に比べて23%のリスク低下。

(†) 毎日1回以上飲む場合に21%のリスク増加。