三ヶ月コリックと偏頭痛

フランスで行われた研究によれば、赤ちゃんのときにコリック(疝痛)が多いと、大きくなってから偏頭痛持ちになる傾向があります。

この研究では、病院の救急室で偏頭痛だと診断された6~18歳の子供たち208人と、怪我で同じく病院の救急室で診察を受けた子供たち471人の親たちに、三ヶ月コリックの病歴に関するアンケートに回答してもらいました。

今回の研究ではさらに、緊張タイプの頭痛のある子供120人も調査して、偏頭痛以外のタイプの頭痛とコリックとの関係も調べました。

研究の結果、三ヶ月コリックのあった子供では、72.6%が偏頭痛持ちでした。 これに対して、三ヶ月コリックのなかった子供で偏頭痛だったのは26.5%でした。 三ヶ月コリックだった子供では、そうでなかった子供に比べて、大きくなってから偏頭痛持ちになるリスクが6.6倍になります。

偏頭痛には前兆(オーラ)を伴うタイプと、伴わないタイプがありますが、三ヶ月コリックの病歴のある子供では、前兆を伴わないタイプの偏頭痛のほうが僅かに多く見られました。 緊張タイプの頭痛は、三ヶ月コリックとの関連性が見られませんでした。

研究グループは次のように述べています:

今回の研究で、三ヶ月コリックの病歴がある偏頭痛持ちの子供では、同じ偏頭痛持ちでも三ヶ月コリックの病歴の無い子供よりも、拍動性疼痛(ズキズキと脈打つような痛み)が頻繁に見られることが明らかになりました。 三ヶ月コリックにおいて赤ちゃんは、腹部において(偏頭痛と)同様に血管周囲神経が過敏化している可能性があります。


ロサンゼルス大学カリフォルニア校の研究者によると、今回の発見がコリックの原因解明につながる可能性があります。

コリックは胃腸の現象だと考えられてきましたが、そうではないかもしれませんね。 今回の研究によると、コリックは胃腸ではなく脳の問題かもしれません。


一方、今回の研究に論説を寄稿した研究者は、今回の発見は強力な関係を示してはいるが因果関係を示してはいないと指摘しています。 彼女によると、コリックも偏頭痛も、睡眠サイクルとメラトニン(体内時計に作用して眠りをもたらすホルモン)の生産の問題が原因である可能性があります。

メラトニンの大部分は脳で作られますが、一部は消化管の細胞で作られます。 こうして消化管で作られたメラトニンが放出されることで、腸の運動性が影響を受けているのかもしれません。 理論的には、これがコリックの症状発生のメカニズムである可能性もあります。

彼女の仮説が正しいとすれば、子供の睡眠サイクルを規則正しいものにすることで、コリックも偏頭痛も解消できる可能性があります。

夜間の照明を強くせず、日中に光を浴びることです。 昼間には赤ちゃんを外に連れて行ってあげましょう。 そして夜には、赤ちゃんの周囲を暗くしてやります。



米国家庭医学学会の基準では、赤ちゃんが週に3日以上、1日あたり3時間を超えて泣き続けるということが3週間を超えて続けば、コリック(三ヶ月コリック)だと診断します。

コリックが原因でないている赤ちゃんは、腹部が腫れているように見えます。 そして、両脚をお腹に引き寄せるに要して丸くなることがあります。 これらから、コリックはお腹の症状のように見えるのですが、消化器系の症状を緩和する治療は、あまり効果がありません。