赤ちゃんの胃食道逆流症(GERD)と胃食道逆流(GER)

(2013年4月) "Pediatrics" 誌に掲載された研究によると、赤ちゃんが日常的に食後に吐くからといって胃食道逆流症(GERD)だとは限りません。 GERD は治療が必要ですが、赤ちゃんが食後に吐くのは生理的な胃食道逆流(GER)が原因である可能性もあります。

GERとは日常的に胃の内容物が食道に逆流することをいいます。 GERでは食べ物の逆流以外に、シャックリ・咳・むずかり・嘔吐(吐き気を伴うのが逆流との違いのようです)などが見られることがあります。

研究グループによると60%以上の赤ちゃんが GER を経験し、25%の母親が生後半年の定期健診で GER について医師に相談しますが、大部分のケースでは生後1年で GER は治まります。

一方、GERD になる赤ちゃんは GER よりも随分と少なくなります。 GERD の症状は GER と同じ症状に加えて、体重が増えにくい・食事を嫌がる・胃痛の兆候を示す・寝付かないなどの症状が表れます。

GER の場合にも GERD の場合にも、食事(の内容?)および/または(食事の際の?)姿勢の変更などライフスタイルの変更が第一選択治療となりますが、GERD では投薬がなされることもあります。 このため、GER が GERD と誤診されると、不要な薬を赤ちゃんに飲ませることになります。 GERD では稀に手術が行われることもありますが、命の危険がある場合に限られます。