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インフラメージングと運動習慣と抗酸化ビタミンの関係

(2018年5月) "Nutrients" 誌に掲載されたテッサリア大学(ギリシャ)などの研究で、インフラメージングが軽度である高齢者は、運動などの身体活動の量が多かったり抗酸化効果のあるビタミン類の摂取量が多かったりするという結果となりました。

インフラメージングとは

インフラメージングとは加齢により生じる全身的な慢性炎症のことです。 インフラメージングは老化が関与する病気の多くに関与しており、高齢者の死亡の大きなリスク要因でもあります。

インフラメージングの原因は、老化に伴う炎症の原因となる組織ダメージの蓄積や、炎症性サイトカインの分泌量増加、病原体や老廃物を除去する能力の低下などであると考えられています。

研究の方法

おおむね健康な65~75才の高齢者50人の中から、高感度CRP値(全身的な炎症の指標)が低い17人(以下「LSI」)と高感度CRP値が高い17人(以下「ESI」)を選び出し、この2つのグループの間で生活習慣を比べました。

結果

ESIに比べてLSIのほうが、
  1. 日頃の身体活動量が多く(*)
  2. 体組成(筋肉が多いか脂肪が多いかなど)が同程度であったにもかかわらず身体能力が優れており、
  3. 抗酸化効果のあるビタミン類(A・C・E)の摂取量が多い(†)
という結果でした。

(*) 歩行量が30%多く、中程度以上の激しさの身体活動の量が42%多かった。

(†) ビタミンA:4,702IU/日に対して 6,591IU/日、ビタミンC:77mg/日に対して120mg/日、ビタミンE:7.5mg/日に対して10.0mg/日。 サプリメントで摂る分を含むかどうかは不明。たぶん含まない?

ビタミンAについては、摂取量が多いと高感度CRP値が低いという関係が見られました。

セレニウム(セレン)/一価不飽和脂肪酸/多価不飽和脂肪酸(オメガ6脂肪酸やDHA・EPAなどのオメガ3脂肪酸など)の摂取量に関してはESIとLSIとの間に差がみられませんでした。