炎症を抑えるための運動は中程度の激しさで十分

(2017年1月) 運動に炎症を軽減する効果のあることが知られていますが、"Brain, Behavior and Immunity" 誌に掲載されたカリフォルニア大学サン・ディエゴ校の研究によると、炎症を抑えるための運動は激しいものである必要はありません。

炎症について

炎症は免疫機能の重要な一部であり、傷を治したり細菌やウイルスなどの侵入に対抗したりする上で欠かせません。 しかし、炎症が不要なときにも慢性的に継続するのは健康にとって有害で、ガン・糖尿病・心臓疾患・リウマチ・抑鬱・アルツハイマー病など様々な病気のリスクが増加する原因になると考えられています。

研究の概要
健康な被験者47人に、ルームランナー(ウォーキング・マシン)で中程度の激しさ(*)の運動を20分間ほど行ってもらったところ、TNF(腫瘍壊死因子)の生産が抑制されました。 TNFはサイトカイン(†)の一種で炎症に関与しています。

(*) 最高酸素摂取量(peak VO2)の65~70%。

(†) 免疫細胞が分泌するタンパク質で、情報伝達を担当し、炎症にも関与している。
研究者は次のように述べています:
「炎症を抑制するための運動は激しいものである必要はありません。 速いペースで歩くなど、そこそこの激しさの運動を20~30分続けるだけで十分です。」