炎症を助長する食事で早死にのリスクが増加②

(2017年1月) "Molecular Nutrition & Food Research" 誌に掲載された Instituto de Investigacion Biomedica de Bellvitge(スペイン)などの研究によると、炎症を促進する食生活によって心臓病やガンなどで死亡するリスクが増加します。

炎症について

炎症は病原体や有害物質に対して免疫系が引き起こす自然免疫反応の一部で、人体にとって必要なものですが、軽度の炎症が慢性的に続くという状態は不健康で、ガン・糖尿病・心臓疾患・リウマチ・抑鬱・アルツハイマー病など様々な病気のリスクが増加する原因になります。

炎症に食生活が影響することが知られており、食品ごとの炎症への影響(炎症を促進するか緩和するか)の度合いをスコア化した食事炎症指数(DII)という尺度も開発されています。

研究の方法

スペインに住む29~69才の男女4万1千人超(62%が女性)の食生活を調べて食生活の炎症スコアを算出し、その後18年間にわたり死亡状況を追跡調査しました。

そして、炎症スコアに応じてデータ全体を5つのグループに分割し、グループ間で死亡リスクを比較しました。

結果

追跡期間中に3千3百人超が死亡しました。

炎症スコアが最も高い(炎症が促進される食生活を送っていた)グループは、炎症スコアが最も低いグループに比べて、総死亡リスク(死因を問わない死亡リスク)が42%高くなっていました。 心血管疾患(心臓病や脳卒中)に限ると89%、ガンに限ると44%の死亡リスク増加でした。