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炎症を促進するタイプの食生活を送っている人は歯の残り本数が少ない

(2017年6月) "Clinical Nutrition" 誌に掲載されたワシントン大学などの研究で、炎症を促進するタイプの食生活を送っている人は歯の残り本数が少ないという結果になっています。 炎症を促進しがちな食生活が全身の炎症を増大させて歯周の健康に悪影響を及ぼすのかもしれません。

炎症について

炎症は病原体や有害物質に対して免疫系が引き起こす自然免疫反応の一部で、傷の治癒を促進したり病原菌を抑制したりするのに役立ちます。

しかし、炎症は健全な組織まで傷つけてしまうので、感染症や怪我などが生じていないときにも炎症が持続する慢性的な炎症は体にとって有害です。 慢性的な炎症はガン・糖尿病・心臓病・リウマチ・抑鬱・アルツハイマー病など様々な病気の一因になると考えられています。

慢性炎症の原因となるのは、体内から排除されずに残っている病原体・有害物質・免疫系の異常・運動不足・肥満・遺伝的体質・加齢などですが、食事内容も慢性炎症に大きく影響します。

食生活の炎症度と健康

食生活の炎症度とは、普段の食事に含まれ炎症に影響する各種成分がトータルで炎症を促進するか、それとも抑制するかということです。 サウス・カロライナ大学の研究では、食生活の炎症度を判定するのに食事炎症指数(DII)という尺度が用いられます。

これまでの類似研究で、食生活の炎症度が高い人は大腸ガン・乳ガン・膀胱ガン・胃ガン・抗咽頭ガン・腎臓ガン・動脈硬化・心血管疾患(心臓病や脳卒中)・心血管疾患による死亡・早死に・肥満・骨折・抑鬱・精神的苦悩のリスクが高いことが示されています。

研究の方法

6,887人の米国人男女を対象に、歯科検診と食生活に関するアンケート調査を実施したデータを用いました。

食生活から算出したDIIに応じてデータを4つのグループに分け、グループ間で歯の残り本数を比較しました。 データの分析においては、歯の残り本数に影響する様々な要因を考慮しました。

結果

DIIのスコアが最も高かった(食生活が最も炎症促進タイプだった)グループはスコアが最も低かったグループに比べて、失われた歯の本数が平均0.84本多いという結果でした。