感情をコントロールできなくなると不眠症になりやすく治りにくい

(2015年9月) "British Journal of Health Psychology" に掲載されたエーレブルー大学(スェーデン)の研究によると、自らの感情をコントロールできなくなると不眠症になりやすかったり不眠症が長引きやすくなる可能性があります。

研究の方法
スェーデン在住の成人男女 2,333人を対象に感情の制御に関するアンケート(*)と不眠症に関するアンケート(†)を実施しました。

(*) 衝動をコントロールする能力や、自分の感情を自覚したり他人の感情に気付いたりする能力について尋ねた。

(†) 寝付きに支障がないか、目覚める時間が早過ぎないか、睡眠不足によって日中の活動に支障が出ていないかを尋ねた。
そして、初回のアンケート実施から半年後および1年半後にも再びアンケート調査を実施しました。 2回目のアンケートに回答した人数は 1,887人、3回目のアンケートに回答した人数は 1,795人でした。
結果

初回のアンケートのデータを分析したところ、感情を制御する能力と不眠症の発症歴との間に関係は見られませんでした。

しかし、2回目のアンケート調査と3回目のアンケート調査の結果も交えて分析したところ、感情を制御する能力が初回のアンケートに比べて衰えていたグループでは、不眠症の発症件数が多かったり不眠症が長引きやすかったりするリスクが11%増加していました。

コメント
研究者は次のように述べています:
「感情を制御する方法を学ぶことで不眠症になり難くなったり、不眠症が治り易くなったりするるかもしれません」
過去の研究に不眠症の人では感情制御能力が衰えているという結果になったものがありますが、不眠と感情制御とがどのように関係するのかはよくわかっていません。