35歳以下の若い人では不眠症で脳卒中のリスクが8倍に

(2014年4月) "Stroke" 誌に掲載された台湾の研究によると、不眠症によって脳卒中のリスクが特に若い人で増加すると考えられます。 不眠症の人では脳卒中で入院する率が54%増加していたのです。 18~34才の人ではこの傾向が特に顕著で、不眠症の人では脳卒中のリスクが通常の8倍になっていました。 参考記事: 若い人でも(子供でも)脳卒中の症状に注意が必要

この研究では、台湾に住む人の中から不眠症の男女2万1千人超と、不眠症ではない男女6万4千人を無作為に抽出して(ただし、脳卒中の病歴や睡眠時無呼吸のある人は除いた)比較しました。

4年間の期間中に脳卒中で入院したのは、不眠症のグループでは583人、不眠症ではないグループでは962人でした。 研究チームは、脳卒中の各種リスク要因を考慮したのち、不眠症のグループでは脳卒中のリスクが増加していると結論付けました。

同じ不眠症でも、不眠症である期間が長いほど脳卒中のリスクが増加していました。 恒常的に不眠症であるグループよりも断続的な不眠症のグループのほうが脳卒中のリスクが低く、研究期間の途中で不眠症でなくなったグループではさらにリスクが下がっていたのです。

不眠症のグループは、糖尿病や、高血圧、高コレステロールなどの脳卒中のリスク要因を抱えている傾向が強くなっていました。

米国の専門家によると、不眠症はこれらの脳卒中のリスク要因の原因でもあり結果でもあります。 すなわち、不眠症によって血糖値や血圧が上がる一方で、血糖値や血圧が高いために不眠症になるとも考えられるということです。 参考記事: 睡眠不足によって健康な人でも糖尿病体質になる

米国心臓学会のスポークスマンも務める研究者によると、睡眠には、血圧や各種ホルモンを調整したり、ストレスを緩和する効果があります。