インスリンもサーカディアン・リズムに影響

(2014年7月) 光が概日時計(サーカディアン・リズムを生み出す体内時計)に影響することは知られていますが、"Cell Reports" 誌に掲載された山口大学の研究によると、インスリンも概日時計に影響している可能性があります。

研究の概要

生体外実験とマウス実験により、食物の摂取に反応して分泌されるホルモンであるインスリンが概日時計のリセット(再設定)に関与している可能性を明らかにしました。

今回の発見の意味
  • インスリン(の投与)によって適切な食事時間にお腹が空くようにできるかもしれない。
  • 食品を介してインスリンの分泌量をコントロールし、概日時計の針の進み方を制御できる(時差ボケの解消などに有効)かもしれない。
  • ただし、インスリン抵抗性がある人の場合には、インスリンを介して概日時計をコントロールしようとする試みは上手くいかないと思われる。
  • 糖尿病の治療に用いられるインスリンに、サーカディアン・リズムが狂うという副作用がある可能性が考えられる。
コメント
研究者は次のように述べています:
「体の生理的なリズムと周囲の環境の(昼夜の)リズムとの不調和は、身体機能が落ちる原因になるだけでなく、糖尿病・心血管疾患・睡眠障害・ガンなどのリスクが増加する原因にもなります」