出産後に太るのは妊娠中に大きくなった腸が戻らないため?(1/2ページ)

(2015年7月) "eLife" 誌に掲載されたインペリアルカレッジ・ロンドン(英国)の研究(ショウジョウバエの実験)によると、妊娠中には栄養の摂取効率が向上するため胎児の分まで栄養を摂る必要は無いかもしれません。出典: Nutrition and Pregnancy: Scientists Challenge “Eat for Two” Myth

妊娠中に放出されるホルモンにより腸が大きくなり、それによって母体が脂肪を蓄えやすくなるというのです。 出産後に太りやすいのもこれが原因かもしれません。

研究者は次のように述べています:
「内臓のサイズは一定であると思われがちですが、さにあらず。 内臓は大きくなったり変化したりすることがあります。 今回の研究では内臓のサイズの変化が子供を作るうえで大切であることが示されました」
幼若ホルモン

これまでの研究でも、マウス・牛・ネズミなどの哺乳類で妊娠中には腸が大きくなることが示されていますが、そのメカニズムは不明でした。 今回の研究ではショウジョウバエにおいて「幼若ホルモン」と呼ばれるホルモンが腸と脂肪代謝の変化を引き起こすことが明らかになりました。

幼若ホルモンは昆虫において幼虫の生長をコントロールするホルモンですが、体のエネルギー要求を調節するという点においてヒトの甲状腺ホルモンと作用が似ています。

幼若ホルモンの増加が始まる時期

雌のハエにおいて幼若ホルモンが増加する時期は驚くほど早く、交尾の直後から増加し始めました。 幼若ホルモンが早くから増加することによって、腸は速やかに受精卵のエネルギー要求に応えることができます。 卵を作ることが出来ないハエを使った実験でも、交尾後に腸が目に見えて大きくなりました。