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運動後に増加するイリシンの量。心肺機能が高いと増加幅が大きい

(2017年5月) ニュー・ブランズウィック大学(カナダ)などの研究チームが、運動とイリシンの血中濃度増加との関係について調べたメタ分析の結果を "Scandinavian Journal of Medicine & Seience in Sports" に発表しています。

イリシンについて

イリシンはホルモンの一種で、白色脂肪の褐色化などのダイエット効果をもたらすとされています。

さらに、細胞実験でイリシンに乳ガン細胞を死滅させる効果のあることが示されているほか、運動で骨が丈夫になるのはイリシンのお陰ではないかという話や、イリシンの血中濃度が高い人のほうがテロメア(老化の指標)が長いという話もあります。

イリシンは、FNDC5(fibronectin type III domain containing 5)という筋肉タンパク質の先っぽが切断されて作られます。 これまでの研究により、イリシンが寒さや運動によって増加することが示されています。

メタ分析の方法

運動後におけるイリシン血中濃度の増加について調べた10の研究のデータを分析しました。

結果

運動後にはイリシンの血中濃度が平均で15%増加していました。 運動後のイリシン増加との関係が深かったのは心肺能力で、心肺能力が低い場合には血中濃度の増加幅が12%弱に過ぎなかったのが、心肺能力が高い場合には21%超の増加幅でした。

運動後のイリシン増加幅と、年齢・運動の種類(有酸素運動か筋力トレーニングか)・有酸素運動の激しさとの間には関係が見られませんでした。