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イリシンが多い人はテロメアが長い

"AGE" 誌(2014年2月)に掲載されたアストン大学の研究によると、運動後に放出されるイリシンの量から、老化の目安であるテロメアの長さが判断できます。
イリシン
イリシンとは人体に天然に存在するホルモンのことで、最近発見されたばかりです。 イリシンには、白色脂肪を褐色脂肪に変換してカロリーの燃焼を促進する作用があると考えられています。 (参考記事: 寒さに10分間震えるだけでカロリーを燃焼しやすい体質に

ただし、「人体にはイリシンが効果を発揮するほど存在しない?」によると、人体には有効となるほどの量のイリシンが存在しない可能性があります。
今回の研究では、18~83才の肥満ではない健康な被験者81人(男性44人、女性37人)に、運動を12時間以上(運動によってイリシンの分泌量が増加するので)、そして食事を8時間以上控えてもらったうえで、被験者たちのイリシン血中濃度とテロメアの長さを測りました。

その結果、イリシンの血中量が多い人ほどテロメアの長さが長かったのです。 すなわち、イリシンの血中量が多いほど、(生まれてからの年数ではなく)生物として若いと考えられるというわけです。

この結果から、運動習慣と老化のあいだに分子レベルでの関係が存在する可能性が示唆されます。

研究者は次のように述べています:

「運動は、心臓病予防やダイエットなど様々な効果があるだけでなく、近年の研究により心身の老化を防ぐ効果があることも示唆されています。

今回の研究でも、運動習慣が分子的なレベルにおいて健やかな老化に関与している可能性が示されました」