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鉄サプリメントの種類によっては結腸ガンが促進される恐れ?

(2018年4月) "Oncotarget" 誌に掲載されたチャルマース工科大学などの研究によると、サプリメントの成分や食品添加物として用いられるクエン酸第二鉄や第二鉄EDTAにより結腸ガンになるリスクが増加する恐れがあるかもしれません。出典: Certain iron supplements may influence the development of colon cancer

クエン酸第二鉄と第二鉄EDTAはいずれも、以前に行われたマウス実験において結腸ガンの腫瘍形成を促進する作用のあることが示されています。

研究の方法

The new study looked at the effect of normal supplemental doses of ヒトの結腸ガン細胞(2種類)に、一般的なサプリメントに含有される程度の量のクエン酸第二鉄・第二鉄EDTA・硫酸鉄を投入するという実験を行いました。

結果

硫酸鉄は結腸ガン細胞になんの影響も及ぼしませんでしたが、クエン酸第二鉄や第二鉄EDTAを投入したときにはガンのマーカーとして知られるアンフィレギュリンという物質の量が増加しました。 クエン酸第二鉄や第二鉄EDTAを低用量で投入したときも同様でした。

研究者は次のように述べています:

「アンフィレギュリンの形成が増加したことから、クエン酸第二鉄や第二鉄EDTAに発ガン性がある恐れがあります。 アンフィレギュリンは予後が良くない長期的なガンとの関係が顕著です」

「(今回の研究が細胞実験に過ぎず現段階では明確なことは言えないので)あくまでも個人的にはですが、鉄のサプリメントを飲むことになった場合にもクエン酸第二鉄は避けるようにします」

鉄の種類

世界的に見て、市販されている鉄サプリメントに用いられる鉄化合物は20種類以上もあります。 このうち最も一般的なのは硫酸鉄ですが、クエン酸第二鉄も胃に優しいということで広く使われています。

鉄化合物は鉄欠乏の対策として食品に添加されもします。 こうした目的で第二鉄EDTAを使用することが米国でもEUでも承認されています。 中国・パキスタン・ブラジル・メキシコ・フィリピンでも第二鉄EDTAを小麦粉や粉末飲料に添加しています。

英国やフランスなどでは、子供用の一部の内服薬に少量ではあるものの第二鉄EDTAが使われています。