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鉄分を摂った後に緑茶を飲むともったいない

(2016年3月) "American Journal of Pathology" に掲載されたペンシルバニア州立大学の研究によると、緑茶を飲む前に(あるいは緑茶と同時に)鉄分の多い食事をすると、鉄分が緑茶の抗酸化成分と結合するために緑茶の抗酸化能力と鉄分の作用が損なわれる可能性があります。

今回の結果に基づき研究者は、「抗酸化能力を期待して緑茶を飲むのであれば、鉄分の多い食品を食べたり鉄のサプリメントを飲んだりした後は避けるのが良いかもしれない」 と述べています。 鉄分を多く含む食品は、赤身の肉やホウレン草のように色の濃い葉野菜などです。

研究の概要

炎症性大腸疾患(IBD)のマウスを用いた実験を行ったところ、EGCG(エピガロ カテキン・ガラート)という緑茶の成分にミエロペルオキシダーゼと呼ばれ炎症が生じた際に白血球から放出される炎症促進性の物質を阻害する効果が示唆されました。 EGCGによるミエロペルオキシダーゼの不活化はIBDの再発を抑制するのに有益である可能性があります。

ところがEGCGと同時に鉄をマウスに投与すると、EGCGが鉄と欠乏してミエロペルオキシダーゼを阻害する効果を失いました。 EGCGはさらに、炎症状態のとき体内で大量に作り出される一種のタンパク質によっても不活化されていました。
IBDと鉄
IBDは消化管に生じる慢性的な炎症を特徴とし、その症状は血の混じった下痢・痛み・疲労感・体重減少・貧血などです。 貧血により鉄分が不足するので、IBDの患者は鉄分のサプリメントを処方されることが少なくありません。
IBD患者に限らない
研究者によると今回の結果は、健康効果を目当てに緑茶を飲む人だけでなく普通に緑茶を飲む習慣がある人にも関わってきます。 何を摂取するかだけでなく、いつ摂取するかも大事だというわけです。