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鉄分の摂り過ぎで食欲抑制ホルモンが減少し食事量が増える?

(2015年8月) "Journal of Clinical Investigation" に掲載された Wake Forest Baptist Medical Center(米国)の研究によると、鉄分の摂り過ぎによってレプチンと呼ばれる満腹感を調節するホルモンが抑制されて食欲が増加し、その結果、食事量が増える可能性があります。出典: High Iron Intake May Increase Appetite, Disease Risk
レプチンと鉄
レプチンは脂肪組織で作られるホルモンで、食欲・エネルギー消費・代謝の調節において主要な役割を果たしています。

鉄はヒトが排出できないミネラルの1つであるため、鉄分摂取量の増加がレプチン減少に直結すると考えられます。 鉄は赤身肉などに豊富に含まれています。

研究の方法

オスのマウスを2つのグループに分けて、一方のグループには鉄分含有量が多い(2,000 mg/kg)エサを与え、もう一方には鉄分含有量が少ない(35 mg/kg)エサを与えました。 前者のエサに含まれる鉄分の量は、赤身肉を大量に食べた場合に相当します。

結果
鉄分を大量に摂ったグループでは摂取量が少なかったグループに比べて、体内の鉄分量が215%多く、レプチンの血中濃度が42%少なくなっていました。 利用できる鉄の量に脂肪組織が反応してレプチンの発現量(ここでは「生産量」という感じの意味でしょうか)が変化していました。
コメント
研究者は次のように述べています:
「この研究では動物実験において鉄分摂取量を増やすと食事量が増えるという結果になりました。 鉄は、正常な摂取量とみなされる範囲内であっても摂取量が多いと糖尿病・脂肪肝・アルツハイマー病などのリスクが増加する可能性がありますが、今回の結果からも赤身肉の食べ過ぎに気を付ける必要があります。 赤身肉に含まれている鉄(ヘム鉄)は植物性食品に含まれている鉄よりも人体によく吸収されるからです参考記事: 赤身肉で心臓疾患のリスクが増える原因はヘム鉄?
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