日本の「食事バランスガイド」により死亡率が低下

(2016年3月) "*The BMJ*" に掲載された国立国際医療研究センター(日本)の研究で、日本の食事バランスガイド(リンク先はPDFファイル)の有効性が示されました。

食事バランスガイドに沿った食事を続けている人は総死亡リスク(死因を問わない死亡のリスク)も心血管疾患(心臓病や脳卒中)による死亡率も低かったのです。出典: Quality of diet and mortality among Japanese men and women: Japan Public Health Center based prospective study

食事バランスガイドの概要
食事バランスガイドのイメージ図

食事バランスガイドでは、米や小麦などの穀類と野菜・キノコなどの副菜を最も多く食べ、それに次いで肉・魚・卵・大豆などのタンパク質を多く食べます。 牛乳などの乳製品や果物は少し控え目に摂ります。

水分は主に水または茶で摂り、適度な運動も心がけます。 お菓子などの嗜好食品は完全に禁止されるわけではありませんが、あまり食べないようにします。

研究の方法
45~75才の日本人男女8万人足らずを対象に食生活などの生活習慣に関するアンケート調査を実施し、その後15年間にわたって追跡調査を行いました。
追跡開始の時点で被験者はいずれも健康でした(ガン・脳卒中・心臓発作・慢性肝疾患の病歴がなかった)。

そして、普段の食生活が食事バランスガイドにどれだけ近いかに応じてデータ全体を4つのグループに分けて死亡率を比較しました。

結果

男性でも女性でも、食事バランスガイドに最も近い(健全な)食生活をしているグループは食事バランスガイドから最もほど遠い(不健全な)食生活をしているグループに比べて総死亡リスクが15%低くなっていました。

健全な食生活のグループにおける死亡率の低下は主に心血管疾患の死亡率低下によるもので、不健全な食生活をしているグループに比べて健全な食生活をしているグループは、心臓疾患による死亡リスクが16%、脳卒中による死亡リスクが22%、ガンによる死亡リスクが4%下がっていました。

これらの数字はいずれも、様々な要因を考慮した後のものです。