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日本産の緑茶に皮膚を酸化ストレスから保護する効果

(2017年7月) "Skin Pharmacology and Physiology" 誌に掲載されたシャリテ大学病院(ドイツ)の研究によると、日本産の緑茶に皮膚を酸化ストレスから保護する効果が期待できそうです。 皮膚の酸化ストレスは様々な皮膚病に深く関与していますが、緑茶に含まれる抗酸化成分が酸化ストレスから皮膚の細胞を守ってくれるかもしれません。

研究の方法

32人の被験者を次の3つのグループに分けて2週間を過ごしてもらいました:
  1. やぶきた茶(*)を毎日3杯飲む
  2. べにふうき茶(†)を毎日3杯飲む
  3. 水を毎日3杯飲む
そして2週間の前後に皮膚のラジカル捕捉能(‡)を測定しました。

(*) 20世紀初頭に静岡県の茶農家が開発した茶の品種。1955年(昭和30年)に静岡県の奨励品種に指定されたことをきっかけとして急速に普及し、今では日本で栽培される緑茶ブレンドの大部分に使用されている。

(†) 日本の野菜茶業研究所が開発した品種。 もともとは紅茶用に開発されていたが、緑茶として飲むとカテキンを効率よく摂取できるとされ、緑茶として流通している。 花粉症などのアレルギー症状を軽減する効果が期待されている。

(‡) 不安定で体にとって有害な「ラジカル」という分子を安定化させる能力の高さ。

結果

グループ1でもグループ2でも、お茶を飲む2週間の前に比べて、皮膚のラジカル捕捉能が増加していました。 増加の幅はグループ1で28%、グループ2で29%というものでした。 グループ3に比べても、グループ1とグループ2は統計学的に有意に皮膚のラジカル捕捉能が高くなっていました。

べにふうき茶は吸収効率が高いメチル化カテキンの含有量が多いために体内で成分が利用されやすいと言われていますが、今回の研究ではヤブキタ茶と効果が同程度でした。