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日本人は腎臓を構成する「ネフロン」が他の人種よりも少ない?

(2017年10月) "Journal of Clinical Investigation Insight" に掲載されたモナシュ大学や東京慈恵会医科大学などの研究によると、日本人は他の大部分の人種に比べて腎臓を構成するネフロン(腎単位)の数が少ないかもしれません。

ネフロンが少ないと、肥満や糖尿病など腎臓に影響する疾患になったときに腎臓が余裕をもって対応できません。 ネフロンが少ない人はは心臓病・脳卒中・腎臓病のリスクが高いというデータも存在します。

研究の方法

51~79才の日本人27人の遺体から採取した腎臓を検査しました。 27人のうち9人は高血圧で、9人は慢性腎疾患(CKD)でした。

結果

日本人の腎臓(片側のみ)に存在するネフロンの数は64万個ほどでした。 欧米人の場合この数は90万個ほどです。

また、高血圧の日本人では39万個超、CKDの日本人では27万個弱にまでネフロンの数が減少していました。

解説

日本人のネフロンの数が少ない理由の1つは、日本人の体が小さいためだと考えられます。 体が小さいと腎臓も小さくネフロンの数が少なくなる傾向にあります。 特に、今回の研究で調査された人たちは平均身長が162cmほどでした。

体のサイズ以外にも、遺伝子的な要因や第2次世界大戦後の栄養不良もネフロンの少なさに影響している可能性があります。