女性でのみ腎結石によって心臓発作のリスクが増加

(2013年7月) "JAMA" に掲載されたイタリアの研究によると、女性でのみ、腎石症(腎結石)のある場合に冠状動脈心疾患(CHD)のリスクが少し増加します。 この研究で24万人の男女を追跡調査したところ、女性では腎結石によってCHDのリスクが増加していた一方で、男性では増加していなかったのです。
この研究では、CHDを、致命的または非致命的な心筋梗塞(心臓発作)と定義しました。
研究の方法

今回の研究では、男性のデータには Health Professionals Follow-up Study(HPFS)を用い、女性のデータには Nurses’Health Study I(NHS I)と Nurses’Health Study II(NHS II)の参加者を用いました。

各データベースの参加者数は、HPFS が 45,748人(40~75歳)で、NHS I は 90,235人(30~55歳)、そして NHS II は 106,122人(25~42歳)で、調査期間は HPFS が 1986~2010年、NHS I が 1992~2010年、そしてNHS II が 1991~2009年でした。 参加者たちの腎結石およびCHDの状況は年に2回更新されました。

24万人のうち腎結石の病歴があると申告したのは 19,678人、調査期間中に発生した CHDイベントは 16,838件でした。

結果

女性では、腎結石のある人でCHDのリスクが有意に増加していました: 1万人あたりのCHD発症件数が、NHS I では、腎結石のある人で 754件であったのに対して、腎結石の無い人では514件(多変数HR: 1.18)、そして NHS II では、同じく144件に対して55件(多変数HR: 1.48)。

一方男性では、腎結石の有無によるCHDリスクへの有意な影響は見られませんでした。 HPFS における1万人あたりのCHD発症件数が、腎結石のある人で 1,355件であったのに対して、腎結石の無い人では1,022件(多変数HR: 1.06)でした。