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腎機能 ⇔ 尿素 ⇔ 糖尿病

(2017年12月) 糖尿病により腎臓病のリスクが増加することが知られていますが、"Kidney International" 誌に掲載されたワシントン大学セントルイスなどの研究によると、逆に腎機能の衰えによって糖尿病のリスクが増加しもします。

研究の方法

糖尿病ではない米国人130万人の5年分のデータを用いて、腎機能と糖尿病になるリスクとの関係を調べました。

結果

130万人のうち尿素窒素の血中濃度が9%と高く腎機能が衰えているとみられるのは9%に当たる11万7千人でした。 そして、この9%の人たちでは糖尿病になるリスクが23%増加していました。

腎機能-尿素-糖尿病

腎機能と糖尿病との関係をつなぐのは尿素であると考えられます。

尿素は摂取したタンパク質が体内で分解されることで生じます。 健康な人や猫では腎臓により血液中から尿素が除去されますが、腎機能が衰えると除去が不十分となり血中の尿素濃度が増加します。

そうして血液中に尿素が蓄積すると、インスリン抵抗性が増大したりインスリンの分泌を損なわれたりします。

尿素の血中濃度は、投薬や食生活の変更(タンパク質の摂取量を減らす)などにより改善できます。