(米国)ピッチングが原因で手術が必要となるケースが急増

(2013年6月) Beaumont Health System というミシガン州の病院が行った研究によると、米国では野球のピッチングが原因で手術が必要となる故障を負うケースが急増しています。 30年前の16倍にもなっているとする統計もあります。

この研究では、9~18歳のピッチャー750人を調査してピッチングにおいて傷害の原因となる複数の要因を特定しました。

研究者は次のように述べています:
「(今回の研究により)危険な投球習慣がリトルリーグから高校野球に至るまでで行われていることが明確になりました。 危険な投球習慣の責任の大部分は多くの場合、チームやコーチではなく、子供たち自身や親御さんにあるようです。 チームやコーチは大体において、投球制限や休息に関するガイドラインを遵守していました。」
投球量のガイドラインに違反していたピッチャーの割合
投球量に関するガイドラインに違反していたピッチャーの割合は次の通りです:
  • 1年のうち8ヶ月以上において(練習ではなく)試合でピッチングしていたピッチャーは13%。
  • 投球数のカウントや投球制限を行わないチームでピッチングしていたピッチャーは40%。
  • 二日以上続けてピッチングしていたピッチャーは57%近く。
  • 一日のうちに二試合以上でピッチングしたピッチャーは19%。

他にも、ワンシーズンのうちに複数のチームでピッチャーを務めていた選手が1/3近くにもなり、さらに、野球以外のスポーツもしていた選手が2/3で、ピッチャーとキャッチャー(これも肩に負担のかかるポジション)の両方を同一チーム内で務めていた選手が10%でした。

故障の原因となる投球習慣
腕の痛みや疲労が、肩や肘の故障の原因になりますが、腕の痛みや疲労の原因となる投球習慣は突き詰めれば以下の5つです。
  • ワンシーズンのあいだに複数のチームでピッチャーをかけもちする。
  • 一日で2試合以上を投げる。
  • 二日以上続けてピッチングする。
  • 投球数をカウントしないチームや、1年中試合をしているチームでピッチャーを務める。
  • 高校生になる前からカーブを投げる。
「1」のルール
これら5つの「やってはいけないこと」は、裏返せば「1のルール」でまとめることができます。 すなわち:
  • 試合にとどめる。
  • 日投げたら休む。
  • 試合のうちにピッチャーと他のポジションを兼務しない。
  • シーズンはチームだけにする。
  • 高校生になるまでは球種はつだけ(変化球を使わない)。
  • 年(4シーズン)のうちの少なくともシーズンは別のスポーツをする。
ピッチャーをしている子供が腕の痛みや疲労を訴えたら、ピッチャーを休ませましょう。 1度の訴えにつき1週間の休息が目安です。