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子供の骨にはカルシウムよりマグネシウムの方が重要

(2013年5月) 米国小児科学会で発表されたベイラー医科大学の研究によると、子供の骨が健康に育つためには、カルシウムだけでなくマグネシウムも重要です。

研究者は次のように述べています:
「カルシウムは確かに大切ですが、摂取量が非常に少ない一部の子供や若者を除いては、さほど不足を心配することはありません。 むしろ、マグネシウムのほうが不足しがちなのです」
これまでにもマグネシウムが成人の骨の健康にとって大切であることは知られていましたが、子供におけるマグネシウムの摂取および吸収と骨塩量(骨に含まれるミネラルの量)との関係を調べた研究はほとんどありませんでした。

この研究では、4~8歳の健康な子供たち63人を病院に一泊させてカルシウムとマグネシウムの量を計測するということを二回繰り返しました。 子供たちはいずれも、ビタミンやミネラルのサプリメントを服用していませんでした。

子供たち(の親)には、病院に泊まる前に食事日記をつけてもらいました。 この食事日記に基づいて、普段の食事と同量のカルシウムとマグネシウムが含まれる食事が病院で子供たちに与えられました。

そして子供たちに、カルシウムとマグネシウムそれぞれの安定同位体(放射能を出さない同位体。 放射能を出すのは「放射性同位体」)を経口および静脈注射で投与しました。

72時間後に採取された子供たちの尿を検査して、尿中に含まれるカルシウムとマグネシウムの安定同位体の量を計測し、その値から、子供たちの体に吸収された(食事に含有される)カルシウムとマグネシウムの量を割り出しました。
例えば、安定同位体を10投与し、尿中で検出されたのが3であれば7が吸収されたということになります。 カルシウムやマグネシウムの同位体が、普通のカルシウムやマグネシウムと、体内での吸収のされ方が同じだとすれば、食事から摂取した普通のカルシウムやマグネシウムも10のうちの7、つまり70%が吸収されたということに。
研究グループはさらに、二重エネルギーX線吸収測定法を用いて子供たちの骨塩量と骨密度を計測しました。

研究の結果、子供たちの骨量がマグネシウムの摂取量と吸収量に依存していることが明らかになりました。 一方、食事により摂取したカルシウムの量と、骨塩量および骨密度との間に有意な関連は見られませんでした。

研究者は結論として次のように述べています:
「子供たちには、カルシウムとマグネシウムなどのミネラルを十分に含むバランスの取れた、健康的な食事を与えるのがよいでしょう」