膝関節炎にグルコサミンとコンドロイチンが有効

(2015年2月) "Annals of the Rheumatic Diseases" に掲載された欧州の研究(ランダム化試験)で、膝関節炎にグルコサミンとコンドロイチンが、少量のセレコキシブ(消炎・鎮痛薬)を使うのと同程度に有効であるという結果になりました。

膝関節炎は関節の磨耗を原因とする疾患で、現在の技術では治せません。 膝関節炎の治療には物理療法(電気・温熱・音波などを用いる治療)、薬物、人工関節などが用いられます。

研究の方法

今回の研究では、フランス、ドイツ、ポーランド、またはスペインに在住で中~重症の膝関節炎を抱えている40才超の患者606人を2つのグループに分けて、一方のグループにコンドロイチン硫酸塩400mgとグルコサミン塩酸塩500mgとを1日3回に分けて服用してもらい、もう一方のグループにはセレコキシブ200mgを毎日服用してもらいました。

結果

半年後、どちらのグループでも膝の痛みが当初の半分ほどにまで軽減されていました。 関節の腫れ・こわばり、および関節機能も、両方のグループにおいて膝の痛みと同程度に改善されていました。

解説

欧州ではグルコサミンとコンドロイチンが処方薬として販売されています。 市販の健康食品として売られている日本のグルコサミンとコンドロイチンは有効成分の質と量が処方薬ほどには保証されていないために、今回の結果と同じような効果は得られない可能性があります。

さらに、処方薬として使われているグルコサミンやコンドロイチンの製品にしても、(どちらか一方だけでは)関節炎の治療薬としてエビデンス(有効であるというデータ)が不十分だという声もあります。

今回の研究では、グルコサミンとコンドロイチンを組み合わせることによって関節炎の症状軽減に効果を発揮する可能性が示されました。 この結果は、心臓疾患や胃腸障害などの理由でセレコキシブを服用できない人にとって特に意味があるでしょう。

米国立保健研究機構(リンク先は英文)によると、セレコキシブの副作用は、発熱や、消化器の痛み・潰瘍、消化器からの出血、喉の痛み、食欲喪失、皮膚の発疹など多様です。