L-カルニチンから作られるのはTMAOだけではなかった

(2014年11月) "Cell Metabolism" 誌に掲載された Cleveland Clinic(米国)の研究によると、腸内細菌によって赤身の肉などに含まれている L-カルニチンからγ(ガンマ)ブチロベタインという物質が作られて動脈硬化の一因となります。

この研究チームは 2014年3月に発表した研究で、腸内細菌がL-カルニチンから作り出すトリメチルアミン-N-オキシド(TMAO)と呼ばれる物質が動脈硬化の一因となることを明らかにしています。

マウス実験では腸内細菌によりγブチロベタインが作られる速度はトリメチルアミンの千倍でした。 これはL-カルニチンの代謝物の中では最大の生産量です。 そして、γブチロベタインからもトリメチルアミンやTMAOが作られます。

L-カルニチンからγブチロベタインを生産する細菌は、L-カルニチンからトリメチルアミンを生産する細菌とは異なります。

したがってL-カルニチンをターゲットとして動脈硬化予防をしようとするならば、(薬物を用いて)複数の細菌の酵素を阻害する必要があるということになります。 それ以外には、プロバイオティクスなどを用いて腸内細菌の構成を変えるという方法も考えられます。