心臓発作後には L-カルニチンが有効

(2013年4月) "Mayo Clinic Proceedings" に掲載された米国のメタ・アナリシスによると、心臓発作を起こした人の心臓の健康を改善するのに Lカルニチンが有効だと思われます。

今回の発見によると、心臓発作の患者がLカルニチンを摂取することで、死因を問わず死亡率が減少し、および心臓発作後の心室性不整脈と狭心発作のリスクが著しく減少します。

メタ・アナリシスの内容

このメタ・アナリシスでは、1989~2007年に発表された13の研究を分析しました。これらの研究はいずれも、急性心筋梗塞に対するLカルニチンの効果に関するプラシーボ/対照試験です。 13の研究の被験者総数は 3,629人、うち250人が亡くなっています。 これらの死亡ケースのうち220件には心不全、そして38件には心臓発作の再発が関与していました。 今回示された Lカルニチンの効果は次の通りです:

  • 死因を問わない死亡率が27%減少
  • 心室性不整脈のリスクが65%減少
  • 狭心発作の発症リスクが40%減少
  • (心筋梗塞の)梗塞部分の縮小
解説

研究者によると今回の結果から、急性心筋梗塞そしておそらく狭心症などの心臓疾患の二次的な予防および治療にもLカルニチンが有効である可能性が考えられます。 Lカルニチン療法はすでに、ACE阻害薬やβ遮断薬を使えない心臓発作の患者に対しての使用が検討されています。 Lカルニチンは安全性が証明されており、市販薬として入手できます。

「赤身の肉に含まれるカルニチンが動脈硬化の原因に」によると、腸内細菌によるLカルニチンの代謝でTMAOと呼ばれる物質が生産され、このTMAOが動脈硬化の原因になりますが、今回の研究者の1人はその点に関して次のように述べています:
「そちらの研究は主にマウス実験ですし、私どもの研究と違って明確な結果は出ていません。 カルニチンにも色々な種類がありますが、私たちの比較的大規模なメタアナリシスはヒトを対象として、Lカルニチンにターゲットを絞って行いました」