ラクトバチルス・ラムノサス菌に体内の砒素と水銀を吸着する効果

(2014年10月) "mBio" 誌に掲載された Canadian Centre for Human Microbiome and Probiotics の研究によると、乳酸菌の一種であるラクトバチルス・ラムノサス菌(Lactobacillus rhamnosus)をプロバイオティクスとして用いて、妊婦を重金属による汚染から保護できるかもしれません。

動機

研究グループは、ラクトバチルス・ラムノサス菌が毒性のある重金属に対して非常に大きな親和力を有していることを知り、ラクトバチルス・ラムノサス菌を日常的に摂取することによって、食事などに含まれる重金属が人体に吸収されなくなるのではないかと考えました。

研究の方法

タンザニアのムワンザという殺虫剤や水銀による汚染で有名な地域において、ラクトバチルス・ラムノサス菌を含有するヨーグルトの効果を調べるための試験を行いました。

試験では、妊婦たちと子供たちをそれぞれ2つのグループに分けて、一方のグループにのみラクトバチルス・ラムノサス菌を含有するヨーグルトを配り、ヨーグルトを食べる前と食べた後とで有害な重金属の体内量を計測しました。

結果
子供でも妊婦でも、ヨーグルトを食べたグループで砒素と水銀の量が減少していました。 ただし、子供のグループは人数が少な過ぎたうえにヨーグルトを食べた期間も短かったので、今回の結果は統計学的に有意だとは言えません。