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お笑いビデオで瞑想時と同じ『ゾーン』に入り記憶力が向上する

笑いに記憶力改善の効果

(2014年4月) 米国サンディエゴで開催中の "Experimental Biology" で発表された米国の研究によると、笑うことが高齢者の記憶力の改善に有効であると考えられます。

ストレスに反応して分泌されるコルチゾールというホルモンによって高齢者の記憶力と学習能力を損なわれることが過去の研究で示されていますが、この研究では「笑い」によってコルチゾールのこのような作用を軽減できるかどうかを調べました。

研究の方法

健康な高齢者のグループと糖尿病のある高齢者のグループに20分のお笑いビデオを観てもらい、ビデオを観なかった高齢者のグループと比較しました。

結果

ビデオを観なかった高齢者のグループと比べて、お笑いビデオで腹を抱えて笑った2つのグループではコルチゾールの体内量が有意に減少しており、さらに、記憶力のテストの点数の改善幅(ビデオを観る前にもテストを行ったのでしょう)も大きくなっていました。

ビデオで大笑いした2つの高齢者グループのうち、糖尿病グループはコルチゾール量の低下幅が顕著で、健康グループは記憶力テストの改善幅が顕著でした。

コメント
研究者は次のように述べています:

「ストレスが少ないほど記憶力が向上します。 コルチゾールなどのストレス・ホルモンには、記憶力に関わる脳細胞を減らすとか、血圧を下げ血流を増加させて気分に(マイナスの)影響を与えるなどの作用がありますが、『笑い』にはストレス・ホルモンのこのような負の作用を緩和する効果があります。

笑ったり、ユーモアを楽しんだりするだけでもエンドルフィンとドーパミンというホルモンの放出量が増加します。 これらのホルモンは快感や満足感を与えてくれますが、それによって免疫系の機能が向上したり、脳においてガンマ波が活性化します。 笑いによってガンマ波が活性化することで、記憶力が向上するのです」
笑いに瞑想と同じ効果

同じく "Experimental Biology" で発表された上記と同じ研究者の別の研究によると、笑うことによって瞑想した時と同じような脳波が出ます。

研究の方法

31人の男女に、①お笑いのビデオ、②スピリチュアルな(宗教的な)ビデオ、および③不快な映像を観てもらい、そのときの脳波を監視しました。

結果

①のビデオを観ているときにガンマ波が増加していました。 ガンマ波は、瞑想時に生じる脳波です。

一方、②のビデオを観ているときにはアルファ波が多く出ていました。 アルファ波は人が休んでいるときに出る脳波です。 また、③のビデオを観ているときには平坦な脳波(flat brain wave)となりました。 平坦な脳波は、人が孤立感を感じているとき、無反応(nonresponsive)なとき、自分の今の状況から抜け出したいときに出る脳波です。

コメント
研究者は次のように述べています:

「腹の底から笑うとき、脳はガンマ波で埋め尽くされています。 これはつまり、『笑い』にも瞑想と同様に脳をガンマ波で一杯にする効果があるということなのです。 この脳がガンマ波で一杯になった状態を我々は『ゾーンに入った状態』と呼んでいます」

「『笑い』には、脳に運動をさせるような効果があります。 脳の運動をすると、『明晰に秩序だって思考できている』という感覚を得られますが、この感覚は過去の人生の様々な出来事を再訪問・再編・整理して自分の中の一体感や集中力を取り戻すうえで非常に有益です」
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